自己破産でクレジットカードが作れなくなる仕組み

自己破産をするとことで、破産者は様々な制限を受けることになります。
その中に、個人信用情報、いわゆるブラックリストに名前が記載されるというものがあります。

ブラックリストとは、借金をしている人の個人情報が記載されたものです。
ここに記載されるものは、氏名、年齢、生年月日、住所などの基本情報はもちろん、職業や年収、現在の借入れ金額、過去の返済履歴などの個人情報です。
各金融機関は、このリストを共有しています。
クレジットカードなどの申し込みがあると、金融機関はブラックリストを見てその人が社会的に信用に足る人物かを判断するのです。

自己破産を行うと、必ずこのブラックリストに登録されます。
自己破産によって登録された情報は5~10年保存されるため、この間は対象者は新たな借金はもちろん、クレジットカードも作れなくなるのです。

ETCパーソナルとは

自己破産を行ったけれどETCを使って高速道路を楽に通りたい時には、このETCパーソナルというカードが使えます。
ETCパーソナルカードとは、クレジット機能を持たない、高速料金の支払いのみに限定されたカードです。
クレジット機能を持たないので、発行時に審査もなく利用することができるのです。

ではなぜETCパーソナルカードは発行時に審査がないのでしょうか。
それは、カードの発行時に保証金(デポジット)を預けるためです。
ETCパーソナルカードは、信用取引で立て替えるクレジットカードとは違い、先に保証金を預けた上で銀行口座からお金を引き落とすのです。

ETCパーソナルカードの発行の流れ

・ETCパーソナルカード利用申込書を入手します。
・申込書に必要事項を記入し、ETCパーソナルカード事務局に郵送します。
・デポジットを振り込みます。
・郵送でカードが届きます。

順に見ていきます。

まずは申込書を入手します。
この申込書は、ETCパーソナルカード事務局に電話して郵送してもらうか、高速道路のサービスエリアのインフォメーションセンターに置かれているものをもらいます。
注意すべきは、インターネットでは申込ができないことです。

申込書が送られてきたら、必要事項を記入します。
銀行の預金口座や、本人確認書類がそれにあたります。
必要事項の記入、書類整理が終われば、それをETCパーソナルカード事務所に郵送します。

申込書を郵送すると、事務所からデポジット払込取扱表が届きます。
そこに書かれている金額を郵便局やコンビニエンスストアにて振り込みます。

デポジットの入金が確認されると、事務局からカードが郵送されます。
入金が完了してから大体2週間後に届きます。